1949-05-30 第5回国会 参議院 本会議 第38号
当時最も政治的な重要な案件というものは、軍事公債利拂停止に関する法律案であつたのであります。この法案が当時の財政金融委員会の審議に付されておりました。そこで運営委員会といたしましては、当然この審議をいたすために、通過をいたすために会期が延長されるものであろうという予測の下に、運営委員会を開いたままにして待機をいたしておつたこと、これ又皆さん御承知の通りであります。
当時最も政治的な重要な案件というものは、軍事公債利拂停止に関する法律案であつたのであります。この法案が当時の財政金融委員会の審議に付されておりました。そこで運営委員会といたしましては、当然この審議をいたすために、通過をいたすために会期が延長されるものであろうという予測の下に、運営委員会を開いたままにして待機をいたしておつたこと、これ又皆さん御承知の通りであります。
たとえば、二十三年度において軍事公債利拂停止に関する法律案は否決せられましたが、その範囲内において予算が執行せられなかつたことは、皆樣御承知の通りであります。(拍手)
(「その通り」と呼ぶ者あり)昨年僅か十数億の軍事公債利拂停止に対し、金融機関の意を受けて反対せられた民主自由党のことを思い合せまするならば、階級闘爭を否定せられる民主由自党が最も強く奉仕する階級こそ、いずこであるかがはつきりと國民の前に示されたと言わなければなりません。
なおここに國債費二十四億中の二十二億は、軍事公債利拂いに振り当てられるものでありますが、國家財政の窮乏を口にする政府は、このごとき主として金融資本を対象とする利拂い計算については、きわめて忠実なる態度を示し、これを実行せんと努めておるのであるが、私は特に予算の実情から考えて、このような費目は、これをただちに打切るべきものであるということを強く主張するものであります。
從つてこの場合私が申し上げたいのは、まず軍事公債の利拂いの問題でありますが、これは前回の予算総会においても相当やかましく論議された点であり、もはやこのことについて議論の必要がないと思いますが、この軍事公債利拂いのごときも、何の氣がねもなしに、ここに大体二十二億程度のものが計上されておる。
例えば追加予算の中にはこの前の國会を通過した軍事公債利拂い二十二億というものが入つております。これは公平にという観点から行きましたら、この行衆議院において通過しそうして参議院において握り潰しになつたのでありますが、当然これは削つてそうして給與の方に振向けるならば、私は政府は給與ベースの引上げに努力しておると思うのです。これは一例だと思うのです。
軍事公債利拂い問題に対しまして、われわれが原則的にこのようなものは認めないという態度を、予算委員会の公述の席で申したからと言いまして、これがそういう手続関係を知らない言い方だ、そういうような攻撃をなさることは、労働者階級の発言に対しまして、はなはだかけひき的なストツプをかけるような感じを持たざるを得ないのであります。
先ほど前の議会に問題になりました軍事公債利拂いの問題の御意見が出たのでありますが、それは法律がないのでここに軍事公債の利子を拂つて行くという形になつておると思いますが、この点どういうふうな御見解で御反対を述べられたのか、その点を伺いたいと思います。
それから大藏省預金部におきましては、これは先ほど申しました軍事公債利拂い停止で預金部の收入が減るという予定でありましたが、これがふえて來ることになりました。賠償撤去費用は当初予算では二十七億となつておりましたが、当初予定の二分の一程度しかない見込みでありまして、その金額も見込んでおります。特別会計の六億ほどの予算は、專賣であるとかあるいはアルコールであるとか当該会計だけでまかなえる。
○波多野鼎君 議事進行について、もう時間も非常に迫りまして、而も予算案に附随する重要な法案を審議未了に終らすような危険もなきにしもあらずでありますが、これは非常に重大な結果を引起しますので、軍事公債利拂問題につきましては、質疑應答をこの程度に止めて、(「ノーノー」「賛成」と呼ぶ者あり)直ちに採決に入る動議を提出いたします。(「言論抑圧だ」と呼ぶ者あり)
今回の軍事公債利拂の延期に関します法案は、あれによりますと新たなる債務を負担したものにならないという法律解釈でございますので、財政法の第四條とは抵触いたさないという法律的の見解をとつております。
この軍事公債利拂延期の問題に関係いたしまして、建設院総裁という建前から、一つ皆様にお願いを申上げて置きたいのであります。(「そういう発言は動議が済んでから……」と呼ぶ者あり)採決がなければ、その前に政府はいつでも意見を述べることができるのだから、その建前において意見を述べておるのであります。
湾野正夫君 仮想を言うのも変であるが、軍事公債利拂の特別法案が通らないとき、文部省所管の内五億円をここより補てんしているが、不成立となつても新経費を文部省として得られるよう努力されているかどうか。
予算修正に関する質疑應答の主なるものを申上げますれば、一委員より、軍事公債利拂延期は金融界に対して非常な不安を與えるものではないかとの質疑に対し、大藏大臣より、軍事公債に関する最大の不安は、公債元本の打切り、利子支拂の全面的停止等でありまして今回の單なる利拂期日延期の処置はむしろ右の不安を除くのではないかとも思われるとの答弁があり、又一委員より、農村金融対策は本國会の会期中に解決できるかとの質疑に対
なお、不要の統制は自由経済に引もどすことを前提といたしまして、價格調整費を大幅に圧縮し、補給物資の範囲を最小限度に止めることとして百八十六億円を減額し、なお物價補正特別補充費は、各聽が内部的に経費節約をしてこれに充当せしむることとし、経費十五億円を減額し、軍事公債利拂い復活の要あるがために、預金部繰入金六億円を減じ、その結果、歳出減額は合計二百八十億円といたしたのであります。
すなわち、二百三十四億円の交付公債、百八十億円の市中銀行の手特金復金債券への價還措置、約八百億円ないし一千億円と考えやれます價格調整費の不足、十五億円の軍事公債利拂停止による事実上の赤字公債化、二百八十億円に達する地方債の起債の必要等々を考慮いたしますときに、一千億円に及ぶ復金融資の需要等と勘案いたしまして、約二千五百億円が金融に轉嫁されているのであります。
○左藤義詮君 又かと言われるかも知れませんが、軍事公債利拂停止の問題でございますが、いろいろ政府としては苦労心のあつたことは拜承しておるのでありますが、露骨に申しますれば、すでにその御心配のあつた社会党の左派の人々がはつきりああして、衆議院の予算の審議にも意思表示をせられた。もうそんなに私は政府として顧慮なさる必要はないと思うのであります。
○委員長(黒田英雄君) それでは大臣の都合もありますから、軍事公債利拂の御質疑は、この程度で本日は中止いたしまして、又あとで続けて頂きます。 次に本委員会に予備審査のために付馳せられました金融機関再建整備法の一部を改正する法律案並びに割増金附貯蓄の取扱に関する法律案、当せん金附証票法案、以上五案を議題にいたしまして、政府より提案理由の説明を求めたいと思います。
次に、軍事公債利拂延期についての問題でありまするが、ここで特に私が申し上げます。わが党は純経済的な見地から絶対に反対するものであり、軍事公債の利拂問題に対する観念上の論爭については、世上すでに展開済みであります。今ここにこれを繰返す必要はない。われわれは純経済的な見地から見て、軍公利拂いの延期が、経済の再建に及ぼすマイナス的影響に鑑みて、これが撤回を主張するものであります。
なお預金部繰入金の六億円は、問題の軍事公債利拂の停止に関係す問題でありまして、預金部繰入れの六億減じ、國債費の方へ六億を増額せんとする趣旨によつて、これを減額いたしておるのであります。歳出の減額総計は右述ベまして総計が三百億と相なるのであります。
○赤松勇君(続) まず第一に、軍事公債利拂停止に反対する有力な理由といたしまして、今日わが國の経済は、終戰後の混乱期を脱して、ようやく経済再建への轉機に立つており、かつ微妙な動きを示しつつある時期において、單に観念的な見地から利拂停止のごとき措置をとることは妥当でないという主張が行われたのであります。われわれは、次のごとき見解から、これに反対するものであります。
実は私は、本議題が上程されました際に、民主自由党の石原君が討論に立たれるということをば聞きまして、はなはだ好敵手を得た、いわゆる野党の第一党でありまする民主自由党の代表と、この議場において、わが党が立党以來主張してまいりました軍事公債利拂いの問題について堂々相爭うの機会得たことを喜んでおつたのであります。
○赤松(勇)委員 実はこの軍事公債利拂いの問題につきまして、與党側といたしましては連日にわたつて、きわめて誠実な態度で、隠忍自重してまいつたのであります。いわゆる耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んでやつてまいりました。
なお、ただいまのは軍事公債利拂停止の議案であります。 さらに、赤松君より討論に入れという御説がありましたが、これに対して御異議はありませんか。